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2008.11.06

時間が無い。


「悪魔の。」
そう聞いたのはもう長身で白髪の老人。
「なんだ、虹色。」
答えるのは悪魔と呼ばれた迷彩柄のコートの男。
「こんな戦地に俺ら投入してどうするつもりだ、金はもらってるから文句は無いが、些か食い足りない感がある。」
「何、お前らには今回は人命救助でもしてもらうだけさ、最初から食うも食らわれるも無い。」
「楽でいいこった。」
鼻で笑う老人。
「蹂躙は私一人で十分だが、人数が居ないのでは人は救えんのだよ。護衛にお前の所の人食いだけ借りていく、その方が何かと良いだろうよ。」
直立不動のまま、悪魔と呼ばれた男は目の前の戦場をひたすら見つめながら答えている。
「そうしてくれ、あいつの食費が1番かかるんだ。」
「一つだけ気をつけて欲しい事がある。」
「なんだ。」
「何があろうとも子供は助けろ。」
高らかに響く老人の笑い声。
「おまえさんそっちの趣味だったのか。」
「色々あるのだよ、こちらにも。」
老人は満面の笑顔で答えると、手を銃の形にとり。
バンッ、とつぶやく。

「それじゃあ、第何回か忘れちまった公演でも始めますか。」



さて、私も働くか。
悪魔は近くの民家へ入り、2階へ進み、子供部屋と思わしき部屋に入るとおもむろにベットをめくり上げた。
「やあ、こんばんわ。」
声にならない声を上げる少女。
下でお父さんもお母さんも死んでいたよ、生き残りは君だけだ。
笑顔でそう告げる。
少女は後ろに下がろうと必死に壁に背中をぶつけている。
さて、別にそんな顔をしなくてもいいのだけれども、まあいい。恐れていようが歓喜にみちていようが質問をするだけだ。
「生きて居たいかい、お嬢さん、そうなのならば、私についてきなさい。嫌なのであれば死になさい、私は君がなりたいものにならせてあげることの手助けができる。」
「ふむ、何を言われているかいまいち理解していないようだな、仕方が無い、死んでいただくしかないか。」
悲鳴にも似た「嫌だ。」という叫び声。
それを聞いた悪魔は心底嬉しそうに笑いながら告げる。
「ならば思い描け、自らがそうなりたいと思う姿を、たった一つの刹那さえも無いほどに、考え、思い、信奉しろ。生きたいと思うならそうしろ、思い描け。それだけが君を救う条件だ。」
悪魔は人間に取引を持ちかける静かに、淡々と。
少女はまた、同じように静かに頷いた。


第六企業連、正規陸軍第八および第九部隊。
武力に特化した企業連であり、第八、第九陸軍はおもに殲滅戦において効果を発揮する部隊か。
圧倒的な火力には並みの国々では対抗できない。
しかし、未だ彼等は人間だ。それならば私は彼らに負ける事は無い。
そう悪魔は呟いた。

目の前に広がるのは生命を感じられない町並み。
半径50kmに及ぶ彼等の展開した包囲網を、悪魔と呼ばれる男は涼しげに歩いただけで全てを終わらせてしまった。














ネタは出れども時間が無い。


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Posted at 23:49 | 恥晒し | COM(0) | TB(0) |
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